nautical landscape

何処かにある空間の記憶

【Fourteen Years Of Long Way Round】

「懐かしいね。あの歌
あなたに作ったんだよ」

偶然の再会

彼女はCubao Quezon の
レディオキャスター
ハスキーな声と
いたずらっぽい瞳

彼女が日本を発っても
ボクはその大事な
一言が言えなかった

「歌を作ったから聞いて欲しいの」
海を飛び越えるまえ
彼女は電話の向こうで歌った

Please don't fall in love with me
(わたしをどうか好きにならないで)
Let's be friends instead
(かわりに友達でいようよ)
You never know, you never
(あなたは知ることはない 絶対に)

そんな風にボクは歌でフラレた
受話器を持って泣いた

それが14年前

歌には続きがあった
当時ずっとわからなかった部分
彼女が大切なところだよって言った部分

14年かけてその意味は
オセロのコマがひっくり返った

And I do every silly thing
Till I am the only one
who can understand
which is the real me(*1)


今になって気がついた
ボクはあの日
告白されてたんだ

遅いかな
でもいいんだ


好きだよ


ボクも彼女も
この言葉がずっと
言えなかったんだ

14年もの長い長い
ぼくらのまわり道
もう
どこへもいかないから



(*1和訳:
そしてあたしは
ほんとの自分がどっちなのか
理解できるのがあたし一人になるまで
バカの限りをつくす)

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Silent Kiss

届かぬ想い
気持ちはどこへいけばいいんだろ

たんぽぽのわたげのように
ふわりと何処かへ飛んでいけたら
いいのに

届ける先を失った
行き場のない歌は
秋風の空に撒くしかない

風に舞って音符はやがて
コスモスの丘で
無力なため息に変わり

セピア色した
懐かしい痛みに変わるでしょう


【Silent Kiss】
Music by oceanT

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